週1回のピーリングはニキビ肌に必要ない
ピーリングをすることで、古い角質がとれ、お肌がきれいになる!
という宣伝文句をたくさん目にしたことがあると思います。
はじめに結論から言うと、あなたのお肌にはピーリングは必要ないです。
いま必要なのは、角質を取り除くことではなく、角質を育てていくことです。
もうこれ↑が結論なので、必要がなければこの記事は読まれなくても大丈夫です。(笑)
ピーリングをしようか迷っている、
ピーリングも取り入れているのに、一向にニキビ肌が治らない、
という場合は参考にしてみてください。
古い角質が肌にある人はほぼいない
悪者とされている「古い角質」。
これを取り除いて、きれいなお肌に見せるのがピーリングだといわれています。
ですが、この古い角質。
実はそうそうお肌に残っているものではないんですね。
歳をとると、肌の角質を作る機能が衰えるので、若い時よりも肌のダメージが治りにくくなったりします。
肌の生まれ変わりが遅い、ということです。
ということは、古い角質が肌に残っていそうな気がしますよね。
でも実際には、肌の生まれ変わりに時間のかかるご年配の方でも、いらない角質は自然とはがれていきます。
頑固に肌の上にこびりつくことはありません。
ピーリングの実態
じゃあピーリングって、一体なんでする必要があるの?
という話になりますが、簡単に言ってしまえば、ピーリングは一時しのぎの対策です。
以前お話した、皮膚科にいってもニキビが治らないというのと同じことです。
ピーリングの場合は、その時点でダメージを受けている角質をはがして、まだダメージが軽度の新しい角質層をむき出しにする、という方法なんです。
「新しい」といういい方をするから良くないのかもしれません。
もう少し時間をかけて育てていく予定だった肌を、無理やり表に出す、というイメージです。
まだダメージが少ない角質なので、見た目には、あたかもお肌がきれいになったように見せることができるんですよね。
無理やり出された角質は弱い
新しく成長した角質が形成されると、古い角質は自然とはがれるようにできています。
でも、ピーリングを使ってしまうと、このサイクルが乱れることになります。
バイト初日でいきなり「じゃ、あとは任せたから」なんて言われたら、たまったもんじゃありませんよね。
何もわからないのに、お客さんにクレームをもらっても対処できません。
でも、これがベテランスタッフだと、クレーム処理も場数をこなしているので対処法が分かります。
メンタルも強くなるので、「今日こんなお客さんがいてさ~!」と笑い話にできたりもします。
ピーリングで無理やり表に出された角質は、新人も同じなんです。
肌を守る力が弱いし、ダメージも受けやすいです。
すると、そのダメージで角質が硬くなり、
↓
毛穴が詰まりやすくなり、
↓
結局またニキビができる
という悪循環に陥ってしまうんですね。
わたしがピーリングをしていたころの体験談
わたしも、もちろん過去には
「ニキビ肌にもやさしい!」
なんてキャッチコピーのピーリング剤を使っていました。
ドラッグストアで売っているようなやつですね。
ジェル状のものから、洗顔料にピーリング剤が入っているものまで、いろいろ使いました。
確かに、使った直後は肌が少し明るくなったような気がします。
一回その明るさを見てしまうと、
「あれ、ちょっと黒ずんできた?」
と思っただけで、すぐにまたピーリングをしたくなってしまうんですよね。
1週間に1回程度
なんてよくボトルに表記されていますが、そんなのはお構いなしに、週2,3回ピーリングしている時期もありました。
「あれ~あんまりニキビには効果がないなぁ。じゃあ次はこっちのピーリングを使ってみよ!」
ドラッグストアで売られているものって、お手頃価格のものも多いので、こうやってどんどん手を出せてしまうのが怖いところですよね・・・。
結局わたしは、ピーリングジェルでニキビが改善されることはありませんでした。
角質は育てていくことが大切
一時しのぎのピーリングをずーっと続けていたら、お肌の生まれ変わるサイクルはずーっと乱れたままです。
ぱっと見きれいなお肌になったように見えるだけで、肌は常に悲鳴を上げています。
大切なのは、ちゃんとダメージからお肌を守ってくれる強い角質を育てていくことです。
ピーリングを使っていて、ニキビが一向に治らないのであれば、
一旦そのピーリングはやめてみて、新しい角質をきちんと育てる時間を作ってあげるようにしてみてください。